レンガ




自作レンガを作る


 庭の隅に、樹齢20年の庭木を3本ほど抜根した跡地があり、そこで実験してみたい家庭菜園の方法があり新しく花壇を作ってみようと思った。 

実験なので永久的な構造にはしたくないため、簡易的な花壇にしたいと思う。 

そこで、せっかくなので花壇の縁のレンガも自作してみようと思った。

材料


  1. 庭の土
  2. セメント(ホームセンターで400円くらい)
  3. 型枠
  4. リシコンスプレー
材料はたったこれだけ。 

セメントはホームセンターで20kgのセメントを購入した。

作り方


  1. 庭の隅の土を適当に掘って、シートの上に広げる。 土の種類は、真砂土という庭土によく使う土の種類。
    抜根した跡地なので、小さい木の根が土の中に残っていたため、簡単にふるいにかけた。
    庭土

  2. シートの上でふるいにかけた庭の土とセメントを混ぜ合わせる。
    割合的には庭土3:セメント1くらい。
    セメントの量を多くすれば強度はあがるけれども、撤去したくなった時にあまり強固であっても困るためにあえてセメントの量を抑えた。
    庭土とセメント

    庭土とセメント

  3. 庭土とセメントを混ぜ合わせたものをバケツに移す。
    バケツ

  4. 水を少しずつ加えて練り合わせ、粘土くらいの固さに調節。
    バケツ

  5. 型枠を水で濡らし、シリコンスプレーをふる。
    *剥離剤があれば剥離剤を使う。
    型枠

  6. コテを使って丁寧に型枠に庭土とセメントを混ぜ合わせたものを詰める。
    型枠

  7. 4時間くらいしたら型枠から外して、水をかけながらゆっくり乾燥させる。
    *水をかけるのは、コンクリートを打設するときに養生をするのと同じでひび割れを防止するため。
  8. 4時間くらいしたら型枠から外して、水をかけながらゆっくり乾燥させたら完成。
    自作レンガ



まとめ


 3日ほど乾燥させたら、思った以上に強度が出てびっくりした。

見た目は本当に普通のレンガ。 

今回は、あえて着色せずに土の色をそのまま出す形にしたけれど、着色したい場合はコンクリートと同じで色粉を用いれば色々な色のレンガが出来ると思う。 

 注意しなければならないのは、これは花壇の縁を1段か2段作るために自作したものなので、同じ工法で駐車場など重さがかかるところに使用しないこと。

骨材を使用していないし、通常のコンクリートを作る場合と比べると全くセメントの量が少ない。 

また、レンガには敷レンガと積レンガがあり、高く積み上げる場合には積レンガといって天端以外のレンガには穴があいている。
穴はモルタルを詰めて強度が上げるような仕様になっている。

そのため、高く積み上げるような花壇を作る場合には、型枠の構造を変えなければいけない。 
自作する場合は、花壇の縁なのか、アプローチに使いたいのか、その点だけは注意が必要。

 剥離剤の代用品のシリコンスプレーは、全く問題なく剥離できた。

 今回は1段か2段積みを予定しているので、この構造で問題はなく、また、かかった費用もホームセンターで購入したセメント400円のみなのでコストパフォーマンスは最高。

時間がある時に少しずつ作ってみようと思う。 

型枠は普通の木材を使用しているが、型枠用のコンパネが手に入るようならば、型枠用のコンパネは表面がつるつるしているために作業効率はあがる。

また、型枠は自作しても良いし、レンガ型の型枠はいろいろな形の既製品が販売されており、中にはで木目調の柄が入るものが売っているので、アプローチに使う場合などはデザインを入れてみても面白いと思う。

セメントはホームセンターで20kg入りを400円くらいで購入したのだが、レンガは60個くらいしか作る予定がないので10kgでも十分だと思う。
セメントは長期保存するどうしても硬化してしまうので、数が多くいらない場合は少量入りのセメントを購入するほうが良いかもしれない。

もう少し大きいものにする場合は、養生期間を少し長めにとり、必ず硬化する過程で水をかけゆっくり乾燥させればひび割れを防止できる。