ぼかし肥料の作り方と使い方
ぼかし肥料というものがあります。
米ぬかを発酵させて作るのですが、とても簡単で家庭菜園で非常に活躍してくれます。
ぼかし肥料は、元肥としても追肥としても使えますが、私は元肥としてのみ使用します。
一番のメリットは有機肥料であることだと思います。
ぼかし肥料が米ぬかの発酵したものであるために、ぼかし肥料が他のものを発酵促進させる効果もあります。
そのため、一番簡単な作り方は米ぬかに水を混ぜて放置すればぼかし肥料になります。
しかし、米ぬかと水だけの場合、発酵に時間がかかるために発酵の手助けになるものを一緒に混ぜ込みます。
必ずこれを入れなければならないというものはありません。
今回は米ぬか、油粕、鶏糞、水を使います。
その他にカキ殻石灰を加えても良いですが、わたしは酸度調整は石灰で行わないため、あえていれません。
好みで加えていただいて大丈夫です。
ぼかし肥料の作り方
- ビニールシートを広げます。大きめのバケツでも構いません。
- 米ぬか3に対して、油粕を1、鶏糞を0.5の割合で混ぜ合わせます。
- 十分混ぜ合わせたら水を少しずつ加え、おにぎりを作る要領で握るとぎりぎり形が保てる程に湿らせます。
- ビニール袋にいれ、口をしっかり結びます。この時に余分な空気は抜いて結びます。
- 日陰で保管し、夏の場合1ヶ月くらい、冬の場合2~3ヶ月ほどで完成します。
- 完成後は日陰でゆっくり乾燥させて使いやすい保存容器に入れて保管します。
完成の目安は、袋をあけてみると明らかに発酵の様子が伺えます。
色も生の米ぬかの状態からすると濃い色をしています。
臭いも発酵臭がするために、とてもわかりやすいです。
落ち葉で腐葉土を作る場合は、上下を切り返し、場合によっては湿度を管理して発酵を促しますが、ぼかし肥料の場合は完成まで切り返しの作業はいりません。
一度仕込めば完成まで放置で大丈夫です。
ぼかし肥料の使い方
ぼかし肥料は、元肥としても追肥としても使えますが、私は元肥としてのみ使用します。
有機肥料でとても即効性がありますが、いくら有機肥料であるとはいえ、他の肥料がそうであるように使えば使うほど良いというものでもありません。
わたしは、植え付けの際にしっかりと元肥として加え、基本的には収穫までは追肥はしません。
持続性もあるために、殆どの野菜は追肥を必要としません。
肥料をよく必要とする野菜の場合には、野菜の様子をみながら少なめで追肥として使用して下さい。
また追肥として使う場合は、野菜の苗から少し話して表面に軽く撒くだけで効果があります。
ぼかし肥料の効果とメリット
一番のメリットは有機肥料であることだと思います。
安全である上に肥料としても優秀です。
科学肥料には、科学肥料の良さがあると思いますが、科学肥料のデメリットの一つとして土壌が酸性に傾くということがあります。
酸性に傾き、酸度調整をするために石灰資材を投入し、土地が痩せて行き再び科学肥料を使用するということが繰り返されることになり地力が落ちます。
ぼかし肥料は有機物であるために、土の中の微生物が住みやすい環境を整える効果もあります。
また、米ぬか自体が無料またはとても安価であることもメリットにあると思います。
また、牛糞や、鶏糞などの有機資材を使う場合、苗の植え付けの10日から2週間前くらいまでに行う必要がありますが、ぼかし肥料の場合すでに発酵し終えた状態なので、苗を痛めることがなく、すぐに植え付けが可能です。
そのため店頭で好きな苗を見つけた時もその日のうちに植え付けができます。
まとめ
ぼかし肥料が米ぬかの発酵したものであるために、ぼかし肥料が他のものを発酵促進させる効果もあります。
例えば生ゴミで堆肥を作る場合にも、生ゴミを土に混ぜ込む時にぼかし肥料をすこし振りかけてあげることで発酵促進させますし、
落ち葉で腐葉土を作る場合にも一緒に混ぜ込むことで発酵を促進させることもできます。
また、米ぬかは生の状態で使う場合は植物の根を痛めるために長い間種を蒔いたり苗を植えたりできなくなります。
必ず発酵させてから使用するようにして下さい。