レッドロビンのごま色斑点病の完治が難しい
数年前から悩まされている、レッドロビンのごま色斑点病が厄介すぎて頭が痛い。
ごま色斑点病とはエントモスポリウム属菌の寄生によっておこるレッドロビン(カナメモチ)やビワなどのバラ科の木を宿主にしてにおこる病気。
今から考えると発病の原因になったのではないか、と思うことがいくつかある。
✅強剪定を繰り返した。
✅肥料を殆ど与えていなかった。
✅生垣の下に下草を植えていた。
✅落ち葉の除去を頻繁に行っていなかった。
レッドロビンは樹勢がすごい。
害虫もイラガに注意するくらいで殆どつかない。
そして新芽が美しく生垣としてはかなり優秀な仕事をする。
育ちすぎて剪定回数が多くなってしまうことが苦痛になるほど元気が良い。
それで、3年くらい時間をかけて生垣に強剪定を繰り返して生垣自体の厚みを半分ほどの薄さにすることを試みていた。
少々手荒く強剪定をしても枯れないし、肥沃な土地を好むわりには、あまり肥料を与えなくても勝手に育つ。
育ちすぎるが故に、肥沃な土地が好きだと知りながら、これ以上育ってどうする、という思いがあり肥料は思いついた時にしか与えていなかった。
そして生垣の足元には下草を植えていた。
そのため、落ち葉の掃除が非常に困難だった。
今思えば、レッドロビンは元気なようで疲れきっており、おまけに下草が植えられて風通しも悪いという条件が重なって発病したのかなと思う。
最初に下草をすべて撤去しました。
色々な種類の植物を植えていたので、それだけで3日ほどかかりました。
レッドロビンがごま色斑点病になる原因のひとつに風通しが悪いことがあるのですが、我が家のレッドロビンは生垣の厚みを半分にする計画を数年かけて行っていたため、込み合っている枝は全くなく、むしろスカスカに剪定していたので、 風通りの問題は、下草対策のみとしました。
ごま色斑点病に感染していると思われる葉をすべて取り除きました。
これも丸2日ほどかかりました。
ただでさえ強剪定の後で、すでに葉は少なかったのですが、更に葉がなくなりました。
ごま色斑点病は、病気にかかっている葉を取り除くことが一番大切な作業なので、一枚も見落とさないように何往復もして確認しました。
天気予報で数日後に長雨になることがわかっていたため、ごま色斑点病が広がる原因になる雨が降り続く前になんとか作業が終わらせました。
レッドロビンの葉、枝、幹、すべてを消毒しました。
レッドロビンの消毒には、ベンレート水和剤・ダコニール1000・トップジンM水和液のどれかで行います。
この中で樹木にごま色斑点病の登録があるのはベンレート水和剤のみですが、ダコニール1000にもトップジンMも効果があります。
それぞれに特徴があり、耐性菌の出現を避けるためにローテーションで使用することにはなると思いますが、今回は最初にベンレート水和剤を使用することにしました。
ベンレート水和剤は住友化学株式会社の園芸用殺菌剤です。
その他に、ダコニール1000には、耐性菌の出現事例がないということ、トップジンM水和液は速攻性と残効性を有し強い浸透力をもつという特徴があるため、 これらも順次使用していきたいと思っています。
毎日の日課として、落ち葉を毎朝必ず拾い感染拡大の原因を作らないこと、病気の葉を見つけしだいその都度撤去することにしました。
恐らく長丁場になることは間違いないと思うのですが、徹底的に向き合って感染が収まらない場合は植え替えも視野にいれるつもりですが最後にやるだけのことはやってみようと思います。
作業をはじめたのが2月の末ごろで新芽が出てくる時期で助かりました。
なんとか新芽に感染させないことが最初の目標です。
あまり真摯に向き合ってこなかったのがいけなかったのだけれども、それにしても感染力の強さに驚きっぱなし。
樹木の不治の病と言われる意味を身をもって知ったところです。
今年はそんな、レッドロビンのごま色斑点病と、これで駄目だったら生垣の植え替えを覚悟した上で本気で治療してみようと思う。
ごま色斑点病とは
ごま色斑点病とはエントモスポリウム属菌の寄生によっておこるレッドロビン(カナメモチ)やビワなどのバラ科の木を宿主にしてにおこる病気。
はじめて発見されたのは1940年のことで、樹木を激しく落葉させてやがて枯死するという恐ろしい病気。
一度感染すると繰り返し症状が出るため完治が非常に難しい。
一度感染すると繰り返し症状が出るため完治が非常に難しい。
はじめはその名前の通り、紫紅色の小斑点を生じ、次第に拡大して、ゴマを散らしたような病斑になり、繰り返し落葉し、そのうちに新芽が出なくなり徐々に枯死していく。
今から考えると発病の原因になったのではないか、と思うことがいくつかある。
✅強剪定を繰り返した。
✅肥料を殆ど与えていなかった。
✅生垣の下に下草を植えていた。
✅落ち葉の除去を頻繁に行っていなかった。
レッドロビンは樹勢がすごい。
害虫もイラガに注意するくらいで殆どつかない。
そして新芽が美しく生垣としてはかなり優秀な仕事をする。
育ちすぎて剪定回数が多くなってしまうことが苦痛になるほど元気が良い。
それで、3年くらい時間をかけて生垣に強剪定を繰り返して生垣自体の厚みを半分ほどの薄さにすることを試みていた。
少々手荒く強剪定をしても枯れないし、肥沃な土地を好むわりには、あまり肥料を与えなくても勝手に育つ。
育ちすぎるが故に、肥沃な土地が好きだと知りながら、これ以上育ってどうする、という思いがあり肥料は思いついた時にしか与えていなかった。
そして生垣の足元には下草を植えていた。
そのため、落ち葉の掃除が非常に困難だった。
今思えば、レッドロビンは元気なようで疲れきっており、おまけに下草が植えられて風通しも悪いという条件が重なって発病したのかなと思う。
レッドロビンへの対応1
土壌を消毒する
最初に下草をすべて撤去しました。
色々な種類の植物を植えていたので、それだけで3日ほどかかりました。
生垣との境まで芝が植えてあったのですが、芝を10センチほどセットバックしました。
生垣の下草を処分する際に、整地を行い、幹と幹の間に油粕などの肥料を施し、土壌を殺菌しました。
整地したため、随分掃除が行いやすくなりました。
整地したため、随分掃除が行いやすくなりました。
レッドロビンがごま色斑点病になる原因のひとつに風通しが悪いことがあるのですが、我が家のレッドロビンは生垣の厚みを半分にする計画を数年かけて行っていたため、込み合っている枝は全くなく、むしろスカスカに剪定していたので、 風通りの問題は、下草対策のみとしました。
ごま色斑点病に感染していると思われる葉をすべて取り除きました。
これも丸2日ほどかかりました。
ただでさえ強剪定の後で、すでに葉は少なかったのですが、更に葉がなくなりました。
生垣の意味は半分ほど失っている状態になりました。
ごま色斑点病は、病気にかかっている葉を取り除くことが一番大切な作業なので、一枚も見落とさないように何往復もして確認しました。
天気予報で数日後に長雨になることがわかっていたため、ごま色斑点病が広がる原因になる雨が降り続く前になんとか作業が終わらせました。
また掃除した落ち葉は必ず袋に入れて処分するか焼却して下さい。
庭の隅に集めておくと、そこがまた感染源になります。
土に埋めて腐葉土化する行為も厳禁です。
感染した葉は腐葉土にはなりませんし、他の植物にも感染します。
レッドロビンへの対応3
消毒する
レッドロビンの葉、枝、幹、すべてを消毒しました。
レッドロビンの消毒には、ベンレート水和剤・ダコニール1000・トップジンM水和液のどれかで行います。
この中で樹木にごま色斑点病の登録があるのはベンレート水和剤のみですが、ダコニール1000にもトップジンMも効果があります。
それぞれに特徴があり、耐性菌の出現を避けるためにローテーションで使用することにはなると思いますが、今回は最初にベンレート水和剤を使用することにしました。
ベンレート水和剤は住友化学株式会社の園芸用殺菌剤です。
これを10日に1回の散布を3回以上繰り返します。
また、ベンレート水和剤は、浸透移行性に優れ、予防・治療の二つの効果をもつのですが、薬剤の詳細も確認したところ、今感染している葉を治療して活かすということではなく、感染を食い止め、新たに新芽に感染させないことが重要であるようです。
希釈は2000倍なので、10リットルに対して薬剤を5グラム。
多く流通している家庭用の噴霧器4リットルの場合は薬剤2グラム使用ということになります。
多く流通している家庭用の噴霧器4リットルの場合は薬剤2グラム使用ということになります。
必ず展着剤も一緒に使用して下さい。
その他に、ダコニール1000には、耐性菌の出現事例がないということ、トップジンM水和液は速攻性と残効性を有し強い浸透力をもつという特徴があるため、 これらも順次使用していきたいと思っています。
ただし、ベンレート水和剤とトップジンMは成分は違いますが同じベンゾイミダゾール系なので薬剤耐性回避には使用できないので使いどころが難しいところです。
ダコニール1000は、有機塩素系の消毒薬になります。
*薬剤に耐性を持たせないために、消毒薬をローテーションで散布します。
耐性を持ってしまうと耐性菌が出現します。
ローテーション散布のポイントは薬剤系統を変えることにあります。
余談ではありますが、普段芝用の除草剤を使用するときに4リットルタイプの噴霧器を使用しているのですが、今回別途消毒用の噴霧器を購入しました。
今までは消毒はハンドタイプの500ミリリットルの容器を使っていたのですが、生垣の本数が多いために何度も薬液をつくる必要があり、かなり面倒でした。
農家の方に伺ったところ、別に除草剤用で使っている噴霧器を洗って消毒にも使ってよいとのことだったのですが、私が使用している芝用の除草剤は1グラムで10リットルの希釈が必要なもので、少しでも残留があると別の意味でレッドロビンが枯れてしまうと感じたため、噴霧器はわけることにしました。
噴霧器を変えて、ハンドタイプを使用していた時は、薬液を作る作業が面倒だったことと、すべて消毒が終わる頃には握力が尽きていたことを思うと、何故早く購入しなかったのかと思うほど作業が楽でした。
まとめ
今回は1回目の消毒までで作業を終えました。
毎日の日課として、落ち葉を毎朝必ず拾い感染拡大の原因を作らないこと、病気の葉を見つけしだいその都度撤去することにしました。
恐らく長丁場になることは間違いないと思うのですが、徹底的に向き合って感染が収まらない場合は植え替えも視野にいれるつもりですが最後にやるだけのことはやってみようと思います。
作業をはじめたのが2月の末ごろで新芽が出てくる時期で助かりました。
なんとか新芽に感染させないことが最初の目標です。
私も仕事で造園業者の下請けさんと何社か付き合いがあるのですが、まず植え替えをすすめられます。
とはいっても、植え替えれば生垣として形を成すまでに何年もかかりますし、レッドロビンには、レッドロビンにしかない良さが沢山あります。
かなり症状が進行した場合でも、ここまで徹底的に治療すれば完治するという事例があれば、ごま色斑点病に悩んでいる生垣があるお宅にもお役にたてると思います。
ここまでの作業は2021年2月28日現在です。
最大の山場は梅雨時であると思うため、レッドロビンの様子は長く観察し、追記にて報告したいと思っています。