樹木の抜根方法-女性でもできる(続編)~時間がない場合
先日、樹木の抜根方法を「樹木の抜根方法-女性でもできる」の記事を書きました。 (この記事は続編になります。)
今回は続編として、抜根を諦めてしまった方。
昔、伐採した切り株がある方。
今から伐採したいけれども、抜根まではしたくない方。
これから紹介するのは、そんな方におすすめしたい、ゆっくり根を撤去する方法になります。
枝の切り方は前回で紹介させていただいたので、今回は切り株の状態から説明したいと思います。
なるべく地面ぎりぎりまで幹を切る
「樹木の抜根方法-女性でもできる」で紹介した抜根方法は、あえて幹は胸高で切って、最後のラストスパートで力いっぱい幹を揺らして抜根する方法でした。
しかし、今回は地面ぎりぎりまで幹を切った方が良いです。
経験がある方が多いと思うが、幹は地上に出ている限り何年でも朽ち果てないです。
それどころか、木よっては切り株から新芽が出て新たに樹木を形成する生命力が強い種類すらあります。
今回は抜根することが目的なので、綺麗に切ることは考えないで、できる範囲で高さを低くした方が作業がしやすいです。
切り株の低い場合は、とても簡単です。
樹木が株立ちの場合は、1本立ちよりも幹が複雑で根元が太い場合が多く、低く切り詰めるのがとても難しいと思います。
その他に切り株に除草剤を注入する方法があります。
切り株の高さが低い場合
切り株の低い場合は、とても簡単です。
土を被せて切り株を埋めてしまう。
これだけです。
そしてできることならば、最低でも1年くらいは埋めたことを忘れて欲しい。
これも木の種類によるのだが、幹が数センチの樹木ならば数ヶ月、20センチくらいのものでも1年あればかなり朽ち果てます。
切り株の状態で何年も庭にあったのに、土を被せるだけであっという間に朽ちていきます。
日光から遮断されることで新しい芽が出ることもないし、土の中の微生物によって根は分解される。
切り株が大きい場合、1年くらいでは原型を無くすほど朽ち果てることは難しいが、かなりぼろぼろの状態になるので、
もし切り株の形や根がが残っていても、その状態からの抜根はかなり楽になります。
切り株の高さが高い場合
樹木が株立ちの場合は、1本立ちよりも幹が複雑で根元が太い場合が多く、低く切り詰めるのがとても難しいと思います。
その場合は、同じく日光から遮断させる目的で黒いもので覆うと良いです。
わたしは園芸用の黒マルチシートを使用しました。
黒マルチシートであれば、紫外線にも強いため、普通のビニール袋のように紫外線劣化で細かく破れる心配が少なくなります。
黒マルチシートを被せたら、周囲を飛ばないように土をかぶせ養生をし、同じく切り株のことは忘れて欲しい。
1年以上忘れるほど放置したならば、土に被せた時と同様かならず微生物が分解して朽ち果てるか、楽に抜根できる状態までぼろぼろになります。
土を被せる場合も、黒いもので覆ってしまう場合も、どちらも急がない人向けで、わざわざ抜根するのも面倒だけど、できればなくなれば良いな、くらいの考えの方にはおすすめできます。
ちなみに黒マルチシートは100均のもので1年耐えました。
わたしは、普段なんでもすぐに忘れるのに、黒マルチを被せたことを忘れることができなくて、途中シートをめくって中の様子を見たい誘惑に打ち勝つのが大変でした。
こういう時だけ記憶力が良い。
約1年ほどで、1本は落葉樹で足で蹴ると粉々に砕け散る状態で、1本は常緑樹で半分朽ち果てた感じになっており、生木のまま抜根する労力に比べればとても簡単に抜根することができました。
また2年ほど放置した切り株は、足で蹴飛ばすと転がるくらいまで朽ち果てていました。
その他の方法
その他に切り株に除草剤を注入する方法があります。
これはかなり有名な方法だと思いますが、わたしはあまりおすすめしない。
庭に残っていた切り株は、全部この除草剤を注入した方法で枯らした樹木だったのです。
枯れさせることまでは出来ますが、その後にその状態で何年でも残ります。
この切り株または木の幹に穴をかけて除草剤の注入して木を枯らす方法は、木を枯らすという目的であれば優秀なのかもしれませんが、
前述したとおり地上に出ている切り株は何年たっても朽ち果てず、むしろ乾燥して固くなりノコギリすら入らず一層抜根が困難な状態になっていました。
何年も朽ち果てない切り株が庭に残ったままだという状態は、美観的にも良いものではないし、シロアリがやってくる原因にもなるため、あまり気分の良いものではないと思います。
今回使用する道具はシャベルくらいなもので、とても簡単なので庭に切り株があり処分したい方是非お試しください。
気長に抜根したい方におすすめです。