芝


芝も随分芽吹いて、3月に芝刈りが必要でなかった地域もいよいよ本格的に芝刈りの時期になります。
4月に必要な作業をあげていきます。




再度目土を入れて凹凸を修正する


 3月の芝の手入れ~芝カレンダーで、全体に目土を入れると土地の高さが年々上がってしまうために、 修正が必要なところだけ目土をいれて凹凸をなくしましょうと記述させていただきました。 
そこで、今年一年芝刈りが順調に行えるかどうか、再度確認をしておく方が今後の作業がしやすくなります。
凹凸をなくしているかどうかで芝刈の作業性が全く違います。 

 目視でわかりづらい場合は、雨の日に確認してみるとわかりやすいです。 
少し強めに雨が降る日に確認すると、凹凸があるとなんとなく水がたまり気味であることが確認できます。 
そういう場所が見つかった場合には、その部分の土地が低いことになりますので、目土を薄く入れて凹凸を修正します。

目土の入れ方の詳細は、 3月の芝の手入れ~芝カレンダーに詳しく書いていますので、参考にして下さい。

雑草の様子


 3月に雑草の駆除と、予防を兼ねてシバゲンDFを散布します。 
シバゲンDFは効果が現れるのととても遅いですが、4月の芝の手入れのころには、明らかに効果を確認することができます。 
クローバーや、セイヨウタンポポなどの多くの広葉雑草は、殆ど姿を消していると思います。 
また、駆除が若干大変である、イネ科のスズメノカタビラなどの成長は止まり、枯れ初めているころかと思います。 
そのまま芝刈りを行えば、綺麗な芝の状態になるために、3月にシバゲンDFを散布している場合は除草の必要はありません。 予防効果も十分持続中なので、新たな雑草はみかけないと思います。
もし撒き残しなどで、新たな雑草をみつけた場合は手作業で除草するか、ピンポイントでMCPPを散布して下さい。

3月にシバゲンDFの散布ができていなかった場合は、4月でも十分間に合いますので、散布をすることをおすすめします。  



*ピンポイントで除草を行う場合、イネ科の雑草はMCPPで効果がないためにアージランを使用します。
ただし、アージランは高麗芝・姫高麗芝には使用可能ですが、ティフトンには使用できません。



 

芝刈りをする


 芝刈りを行います。 
地域によっては今期1回目の芝刈りになっているかもしれません。
暖地の場合は2回目の芝刈りになります。

天気によりますが、4月は1回の芝刈りで大丈夫です。 
明らかに成長スピードが速い場合は、2週間ほどあけて再度芝刈りを行います。 
昨年のどの時期に刈収めをしたかにもよりますが、早い時期に刈収めを行った場合、思いのほか芝高が高いかもしれません。 

芝の高さは好みだと思いますが、低く設定した場合は段階的に高さを下げて下さい。
一般的には3センチほどで管理します。
3センチで芝刈を行い、5~6センチになった時に再度刈るような手順です。

私は、芝高は1センチで管理しているため、2センチに一度落とし、再度日にちをあけて1センチに落とします。
伸びすぎている場合には、芝の中の方が濡れていることが多く、芝刈りがよく行えないことがありますが、2段階で芝刈りをしてあげると日にちをあけている間に芝の中が乾燥しますので、とても刈りやすくなります。 
当然ですが、芝を低く設定すればするほど手間の難易度があがります。
1センチで管理した場合、毎週芝刈をしている状態になります。
見かけの好みと、どの程度頻繁に芝の手入れが行えるかで高さは設定された方が良いと思います。


芝と犬走りとの境、芝と花壇のレンガの境などの際刈りは必要に応じて行って下さい。
高麗芝・姫高麗芝の場合、まだ際刈りをするほどには伸びていないと思いますが、ティフトンのように成長が早い芝の場合4月の時点で1回目の際刈りが必要な状態になっていると思います。 
専用の際刈りカッターで行うことが理想ですが、足をかけて使うタイプのシャベルで十分代用ができます。
芝は、芝の境界線から5センチほどを切り取って下さい。

際刈りをして、地面が凹んでしまった場合には、目土か川砂を施します。
私は、次回の際刈りがしやすいために、際の芝の下地はすべて川砂を利用しています。
際刈りカッターが楽にはいり作業がとてもしやすいためにおすすめです。
塩分が含まれている海砂だと、芝が枯れてしまうので必ず川砂であることを確認して購入されて下さい。  

肥料を施す


 これから成長が加速する時期になるため、科学肥料または、専用の液体肥料を施します。 肥料を施した場合は、水をあわせて散布して下さい。 

4月は気温がまだそれほど高くないため、肥料やけの心配は少ないと思いますが水を散布した方が十分肥料が行き渡りますし安心です。 
天気予報で雨の前に肥料を施せば水の散布の必要がありません。 

肥料には、芝の成長に関係してきますし、緑を美しく保つためにも必要になります。

まとめ


 4月の芝の手入れは、3月にどれだけ準備をしていたかで変わってきます。 

また、この4月の手入れが5月に楽をするコツでもあります。 
やはり、芝の手入れはためればためるほど、後々の手入れが大変になっていく感じがします。


際刈りを行った場合には、切り取った際は芝の補修にも使えます。
芝の補修として使用する場合は、必要な大きさに切り取った芝を補修したところに補填し、目土を多めにいれ足で軽く押さえておけば大丈夫です。 
芝の痛みを自然修復させるよりは、かなり時間短縮で補修が完了します。 
切り取った芝の再利用が不要な場合は乾燥させてゴミとして処分します。

 また、芝刈に芝刈のしすぎということはないため、時間があれば5センチに成長することを待つ必要もなく時間があれば好きなだけ行って大丈夫です。