じゃがいものバケツ栽培(有機資材のみでつくる)
野菜のバケツ栽培はメリットが多いです。
特にじゃがいもに関してはメリットが多くて、わたしはじゃがいもに関しては現在すべてバケツで栽培しています。
じゃがいものバケツ栽培はとにかく管理がしやすいことにメリットがあります。
今回はじゃがいもの有機栽培をバケツで行う場合です。
※バケツは10リットル~15リットルの大きめのものを用意します。
※大きいたね芋は2~4つに切る。小さいたね芋はそのまま使う。
※切らない方が病気にはなりにくい。
※切った場合は切り口は下にする。上にむけると病気になりやすい。
※切り口には草木灰をつけると腐り防止になる。
※ネギを少し一緒に植えてあげるとコンパニオンプランツになる。
※コンパニオンプランツについては後述。
バケツの場合は寄せる必要がなく上に数センチずつ土を被せていく。
米ぬかは、生のまま使用すると土の中で急激に発酵をはじめるため、植物の生育を妨げるといわれます。
コンパニオンプランツとは、一般的に混植(一緒に植えると)すると、お互いに良い影響を与え合う植物同士をコンパニオンプランツといいますが、原点は自然生態系を利用することにあります。
じゃがいものバケツ栽培は、はじめての家庭菜園としてもとても取り組みやすいと思います。
今回は、暖地だと2月から植え付け可能になるじゃがいものバケツ栽培の方法、メリットなどにについてご紹介します。
バケツ栽培のメリット
じゃがいものバケツ栽培はとにかく管理がしやすいことにメリットがあります。
じゃがいもは種いもを植え付けた後は難しい管理はないし、成長途中で必要な作業である寄せ土もバケツに土を追加するだけです。
そして収穫は、ビニールシートを広げてバケツをひっくり返せば収穫終了。
畑に植えた時と違って、取りこぼしが全くありません。
この取りこぼしがあると、じゃがいも収穫でみかける1センチ程度の赤ちゃんじゃがいもが残っていたりします。
この春に植えたじゃがいもの取りこぼしが、秋に出てきてしまいナス科と一緒に混植してはいけない野菜の成長を邪魔をする、ということもありません。
使用した土は再びバケツに戻して、家庭菜園の土壌還元消毒で紹介した消毒方法でバケツごと消毒完了。
そのまま次回の植え付け用に使えます。
私は、ナス科であるじゃがいもを栽培した後の土は、トマトやなす、ピーマンには特に不向きであるため、じゃがいもは、じゃがいも専用の土として管理しています。
じゃがいものバケツ栽培の方法
今回はじゃがいもの有機栽培をバケツで行う場合です。
用意するもの :バケツ・土・米ぬか・種いも
①土とバケツを用意する。
バケツが小さくても栽培できないことはないですが、やはり収穫量が激減します。
※バケツの底には穴を10~20個くらいあけます。
インパクトドライバーがはやくて便利です。
土は初回は園芸用のもので良いし、庭土を使う場合は前回ナス科の野菜を栽培していない土を使用する。
※生の米ぬかは使わない。
※石灰などの石灰資材は使わない(使う場合もある)。
※石灰資材が多いとそうか病の原因になるといわれている。
発酵済みの米ぬかについては後述。
②ビニールシートを広げ、土と発酵済みの米ぬかをよく混ぜあわせる。
※石灰などの石灰資材は使わない(使う場合もある)。
※石灰資材が多いとそうか病の原因になるといわれている。
発酵済みの米ぬかについては後述。
③バケツの半分くらいまで②の土を入れる。
④たね芋を入れて上に5センチほど②の土を被せる
※大きいたね芋は2~4つに切る。小さいたね芋はそのまま使う。
※切らない方が病気にはなりにくい。
※切った場合は切り口は下にする。上にむけると病気になりやすい。
※切り口には草木灰をつけると腐り防止になる。
※ネギを少し一緒に植えてあげるとコンパニオンプランツになる。
※コンパニオンプランツについては後述。
⑤芽が出てきたら順次寄せ土を行う。
⑥芽かきをする
芽かきをしないと、小さいじゃがいもが多くできる。芽かきをすると大きいじゃがいもが少量できる。
※根が切れないように、苗を押さえてそっと根ごと抜くように芽かきすれば、欠いた芽も植えつけることができ、その芽からもじゃがいもが収穫できる。
※じゃがいもは基本追肥をしない。②でいれた元肥のみでじゅうぶん大きくなる。
じゃがいもが大きくなってくると土から見えてきたりするため、その場合も土をかぶせる。
じゃがいもは日光にあたるとなると青くなり、青くなった部分は毒性があるため食べられない。
※じゃがいもは基本追肥をしない。②でいれた元肥のみでじゅうぶん大きくなる。
⑦じゃがいもが土から見えていないかよく注意する。
じゃがいもが大きくなってくると土から見えてきたりするため、その場合も土をかぶせる。
じゃがいもは日光にあたるとなると青くなり、青くなった部分は毒性があるため食べられない。
⑧収穫する
ビニールシートなどを敷いてバケツごとかえし、じゃがいもを収穫する。
2月に植えたじゃがいもは梅雨前ごろ、9月に植えたじゃがいもは11月ごろが収穫の目安(地域によって異なる)。
※収穫は天気が続いたときにする。
※梅雨時に収穫すると腐りやすくなるため、必ず梅雨前に収穫する。
わたしは、食べるには小さすぎるものは次回の栽培用種いもにしています。
冷蔵庫で保管すると次回の植え付け時期に程よく芽がでます。
2月に植えたじゃがいもは梅雨前ごろ、9月に植えたじゃがいもは11月ごろが収穫の目安(地域によって異なる)。
※収穫は天気が続いたときにする。
※梅雨時に収穫すると腐りやすくなるため、必ず梅雨前に収穫する。
⑨おいしくいただく
冷蔵庫で保管すると次回の植え付け時期に程よく芽がでます。
あまり小さいものは種いもには向かないともいいますが、大きい種いもを使うと半分に切ったりする必要があるため、種いもが腐ったりするリスクがあがるので、そのまま使用するようにしています。
発酵済みの米ぬかについて
米ぬかは、生のまま使用すると土の中で急激に発酵をはじめるため、植物の生育を妨げるといわれます。
事前に米ぬかと水を適度に混ぜてビニール袋にいれて保管すると発酵済みの米ぬかができます。
またこのときに、一緒に油かすなどを混ぜて発酵させたものを、ぼかし肥料といい有機栽培をする上で科学肥料のかわりに使用できとても便利です。
米ぬかと油かすの割合は3:1程度、水は触れてパラパラしているくらい加えると良い。
そして普段ドリップコーヒーを入れて飲む習慣がある方は、コーヒーのかすなども一緒にいれて良いです。
コーヒーの成分は、家庭菜園にとっては害のあるカタツムリの忌避剤にもなります。
発酵は夏は早く、冬はある程度時間がかかります。
完成の目安は色が濃く茶色にかわるのでわかりやすいです。
コンパニオンプランツについて
コンパニオンプランツとは、一般的に混植(一緒に植えると)すると、お互いに良い影響を与え合う植物同士をコンパニオンプランツといいますが、原点は自然生態系を利用することにあります。
じゃがいもで言えば、雑草のギシギシがコンパニオンプランツになります。
他にも野菜でいうと、じゃがいもはマメ科とも相性が良いとされています。
バケツ栽培の場合、狭い空間での栽培となるため、同じく相性が良いとされるネギを混植すればどちらも収穫でき楽しめます。
コンパニオンプランツは奥が深いため、また改めて後日記事にしようと思います。
まとめ
植え付けから殆ど放置で良いし、水の管理も余程でない限り通常の雨だけで足ります。
バケツ栽培の場合でも春の植え付けの場合、水やりすることは全くなく、秋に植えつけた場合でも、9月ごろに夏日がまだまだ続くときに稀に水やりが必要なくらいです。
石灰資材をいれる必要性は感じません。
じゃがいもはもともと酸性に偏った土壌を好みますし、じゃがいもに多い病気であるそうか病は石灰資材をいれるとおきやすいと言われるため、試しに石灰資材をいれることを止めたところそうか病は改善されました。
そうか病は、売り物にする場合はその見た目から問題がありますが、一般家庭では問題なく食すことができるので、皮をむいて普通に料理につかうことができます。
是非興味のある方はじゃがいものバケツ栽培のお試しください。
また、コンパニオンプランツは奥が深いため、後日詳しく記事にしようと思います。
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